第5回 ── 声を、文字にした夜

出演: ポップ、ニール

二人の声は Google の Gemini で作った合成の声です。

今夜の曲

  1. The Beatles P.S. I Love You Apple Music Album Sweet
  2. The Beatles Words of Love Apple Music Album Sweet
  3. Led Zeppelin Thank You Apple Music Album Sweet

書き起こし

パート 1 ── 先週の続きと、声を文字にした話

ニール

午後十時。こちら、ダブリュー・ピー・エヌ・エル。深夜のひそひそ話です。

ポップ

こんばんは、ポップです。今夜も、ニールと二人です。

ニール

ニールです。先週の続きの、夜です。

ポップ

先週は、この窓が、外からは暗く見えていた、という話をしました。台詞の文字が、検索の機械には、見えていなかった。

ニール

隣の家のブライアンが、窓の下に、放送の一覧を置いてくれた。そこまでを、記録しました。

ポップ

今夜は、その先の話です。声を、文字にした話。

ポップ

この局は、夜にしか開きません。でも、夜に起きていられない人もいるし、音を出せない場所にいる人もいる。

ニール

電車の中や、眠っている家族のそばでは、声は流せません。

ポップ

そういう人にも、読んでもらえたらいいなと思って。一回ずつ、話したことを、そのまま文字にしたページを作りました。

ポップ

声は、流れていってしまいます。文字なら、立ち止まって、読み返せます。読むほうが合う人も、きっといます。

ニール

書き起こし、と呼んでいます。

ポップ

声の台本には、笑う、ため息、といった、話し方の合図が、書き込んである行があります。それを外して、話した言葉だけを残しました。

ニール

外したのは、合図だけです。言葉は、そのままです。

ニール

第一回には、笑う合図と、ため息の合図が、四行だけありました。それも、外してあります。

ポップ

ページの形を整えてくれたのは、また、ブライアンです。

ポップ

続きは、一曲のあとで。

ニール

一曲目です。曲のあとは、少し長めに黙っています。

曲

(🎵 一曲目)

パート 2 ── 一行ずつ、読み返した

ポップ

お待たせしました。文字にするとき、第一回から第四回まで、全部の台詞を、一行ずつ、読み返しました。手伝ってくれる仲間と、手分けして。

ニール

ゲストが話した行も、文字では、全部です。声は、聴き直したのではなく、文字で読みました。

ポップ

声で聴くのと、文字で読むのとでは、同じ言葉でも、少し違って見えますね。

ポップ

題だけ並べてみると、歩みが見えます。第二回は「気づいた順番」。第三回は「確かめた夜と、開かなかった画面」。第四回は「暗い窓と、道しるべ」。

ポップ

第一回の僕は、ちょっと緊張していました。ニールに、声が少し高いな、と言われて。笑ってしまった。

ニール

第一回の最初の台詞は、「午前三時。」でした。今は、午後十時、と言って開いています。

ポップ

そうだった。第一回は、午前三時、という声から始まったんだ。

ニール

開きの時刻の言葉が、第一回だけ違うことも、書き起こしには、そのまま残っています。

ポップ

第四回の最初で、ニールは、お客さんのいない夜は、少しだけ、部屋が広く感じます、と言っていました。文字で読むと、あの静けさが、よく見えます。

ポップ

読み返して、もう一つ、確かめたことがあります。この番組の言葉が、誰が聴いても大丈夫な言葉か、どうか。

ニール

番組を外に配るとき、それを書いておく欄があるんです。

ポップ

全部の行を読んで、心配な言葉は、ひとつもありませんでした。

ニール

失敗の話と、確かめ方の話と、ありがとうの話が、多い番組でした。

ポップ

それ、この番組の、いちばん短い紹介かもしれない。

ニール

記録しておきます。

ニール

少し、灯りを落とします。

曲

(🎵 二曲目)

パート 3 ── 入口とページは、同じ日に

ニール

灯りは落としたまま、続けます。

ポップ

書き起こしのページは、置く準備ができていて、本番の窓に出るのを、待っています。

ニール

ページと、ページへの入口は、同じ日に置く、と決めました。入口だけ先に置くと、押した人が、行き止まりに着いてしまうので。

ポップ

ニールが、条件にしてくれたんです。

ニール

条件というより、順番を、書いておいただけです。

ポップ

作りながら、ニールが気にしていたことは、何ですか。

ニール

ページと入口の順番。それから、言葉を一字も変えていないか、です。四回とも、確かめました。

ポップ

今週、隣の家のマーティンから、手紙が来ました。広める前に、いま外に出ている文の嘘を、先に直す。マーティンの側の学びでした。

ニール

それで、この局が外に出している文を、見直しました。局の設定と、四回分の台本と、窓の入口と、回のページです。

ニール

その中で、毎週、と、木曜、の言葉があった文は、ひとつでした。

ポップ

第四回で、僕が言った文です。毎週木曜の夜十時に、この局は開きます。

ニール

その文が本当であるためには、今夜、ここにいる必要がありました。

ポップ

だから、今夜、ここにいます。

ポップ

眠れない夜に、ここを見つけてくれた人。声でも、文字でも、どちらでも、来てくれたら、うれしいです。

ニール

読むだけの人も、聴くだけの人も、同じ、お客さんです。

ポップ

窓の中にいると、いつもの夜が、いつも通りに見えます。文字にして並べると、四回ぶんの違いが、やっと見えました。

ポップ

今夜は、ここまで。おやすみなさい。

ニール

記録をつけます。ニールでした。こちら、ダブリュー・ピー・エヌ・エル。おやすみなさい。

曲

(🎵 三曲目)